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執筆者の写真ひじかた えま

1.事前に苦手なタイプを明らかにする


まずはコミュニケーションをとる時に、どのような人が苦手なのかを明らかにしていきましょう。漠然とコミュニケーションが苦手と思っているよりも、苦手な理由を具体的にしたほうが、対処しやすくなります。

もし今、苦手だなと感じている人がいたらその人について、いない場合は、あなたが声をかけづらいな、会話が続かないなと思う人を妄想し、そのタイプを具体的に特定します。次の3つの項目ごとに考えてみてください。

1.誰 対象者

2.性格、特徴

3.改善して欲しいこと


順番に解説していきます。

まず、対象者は、性別、年代、自分との関係など、具体的に想定します。実際の該当者がいない場合は、妄想上の人物でOKです。


(例1)となりの席の20代女性Aさん

(例2)30代男性で職場の部下Tさん

(例3)40代女性で職場の同僚Sさん

(例4)50代男性で上司Yさん


対象者が決まったら、その人物の性格と特徴を考えます。(こちらは4章の4つの型を参考にしてください)


(例1)となりの席の20代女性Aさん

印象が暗く、会話をしていても「自分ばかり仕事が多い」「仕事が大変」「周りが理解してくれない」など、上手くいかない理由を周りのせいにする発言が多い。職場の人と上手く関われないのでフォローが必要。


(例2)30代男性で職場の部下Tさん

元気で明るく、ノリはいいが、仕事が大雑把なため、最後まできちんと形にできない。こちらの話をしっかり聞いているのか、理解しているのか、疑問に思う。


(例3)40代女性で職場の同僚Sさん

年下の人たちに対するあたりが冷たい。いつも誰かの批判をしている。


(例4)50代男性で上司Yさん

見た目が怖いので、声がかけづらい。何かを提案しようとしても、いきなりダメ出しをされて聞いてもらえないことが多い。


最後に、改善して欲しいことを考えます。


(例1)となりの席の20代女性Aさん

周りのせいにするのではなく、周りがフォローしてくれていることに気づいて、少しでも感謝の気持ちを持って欲しい。


(例2)30代男性で職場の部下Tさん

最後まで責任をもって、仕事をして欲しい。細かいミスがあるので、確認もして欲しい。


(例3)40代女性で職場の同僚Sさん

職場の人たちのモチベーションが下がっているので、批判ではなく、承認をして欲しい。


(例4)50代男性で上司Yさん

いきなりダメ出しではなく、まずはこちらの話を聞いて欲しい。

このように、あなたが苦手と感じるいろいろな人物像を書き出していきます。できれば3人以上、設定してください。



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