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3.最悪を妄想する

執筆者の写真: ひじかた えまひじかた えま

それでは、いよいよ妄想トレーニングをしてみましょう。

普段のあなたなら絶対にコミュニケーションをとらない、会話をしない場面であっても、あえて相手とコミュニケーションをする、会話をする前提で考えていきます。

最悪のシチュエーションをイメージして、妄想トレーニングを行ってください。なぜなら最悪の場面を想定して考えておけば、それよりひどくなることはまずありませんし、妄想したほどひどくならなかった場合、気持ちがらくになるからです。

ここでは、先ほど考えた例を取り上げて、トレーニングしてみますね。


(例1)となりの席の20代女性Aさん

妄想トレーニングスタート。

(彼女が最も話を聞いてくれそうな時間はいつかな?仕事中は無理だし、お昼休みは私も休みたいし。休日前の終業時間を狙ってみよう。まず、どうやって切り出そう…)

私:「お疲れ様でした。今日も仕事が大変だったけれど、頑張っていましたよね」

(頑張っていましたよねって、上から目線と思われるかしら?でも承認しておかないとね)

A:「あ、ありがとうございます。いつものことですが、別にあなたに言われたくないし」

(きっと嫌味が返ってくるよね。どんな返事がきても、反応しない)

私:「ところで仕事中、独り言を言っていることに気づいていますか?」

(単刀直入すぎるかしら。ダメもとで伝えてみよう)

A:「え?なんのことですか?言っている意味がわかりません。もう帰りたいんですけど」

(たぶん、理解できないよね。自分は悪くないと思っているから)

私:「自分ばかりが大変だとか、周りの人は仕事をしてないって、つぶやいているのを耳にしたので、大丈夫かなと思って声をかけました」

(こう伝えたら、ご機嫌を損ねないかしら)

A:「だって事実でしょ。私だけが人よりも仕事が多くて大変で、あなたたちは全然仕事をしていないから。だから私だけが大変なんですよ」

(最悪な場合、切れてたくさん愚痴を吐くかもしれないな……)

私:「確かにそうかもしれないですね。それならAさんは本当はどうしたいのですか?」

(この質問をしたら、自分で何か気づいてくれるかしら?)

A:「こんな仕事、本当はやめたいですよ。もっとらくな部署に行きたいのに、上司が意地悪で異動させてくれないし。パワハラですよ。あなたのことも嫌いですし」

(自分のことは棚に上げて、言いたい放題になるかもね。)

私:「そうですか。力になれなくてごめんなさい」

A:「あなたのせいで、帰る時間が遅くなってしまいました。もう失礼しますね」

―妄想トレーニング終了。

 となりの席の人との最悪な会話を想定して、その場面を妄想トレーニングしておくと、いざ本当に何かを伝えなければいけない時に、相手がどんなボールを投げてきても、そのボールに当たって痛い思いをすることなく、キャッチできる心の準備ができているはずです。


 
 
 

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