あなたはいきなりボールが自分に飛んで来たら、キャッチできますか?
上手くキャッチできる場合もありますが、ほとんどの場合は驚くと思います。実はコミュニケーションでもこのようなことがあります。
あなたはいきなり話しかけられたことはありませんか?
あるいは相手に、いきなり話しかけたことはありませんか?
このいきなりというのが、冒頭のキャッチボールの例なのです。
あなたの頭の中が、どうなっているのか考えてみましょう。
今はこの本を真剣に読んでくださっていますよね?(笑)
あなたは今、頭の中でコミュニケーションのことを考えていると思います。ところが、そばにいる家族が急に、今週末の予定について、話をしてきたとします。あなたはすぐに反応できないのではないでしょうか。
誰かに何かを伝えたい時、前置きなく急に話しかけても、相手の頭の中は、話を聞く準備ができていないのです。準備ができていない状態で話しかけるので、当然伝わりません。「え?何の話?よくわからないんだけど」家族や友人ならそう言ってくれるかもしれません。これが上司だったら?お客様だったら?相手に伝わらず、その場で落ち込んでしまうかもしれません。
これをコミュニケーションのドッジボールと言います。相手にいきなり言葉をぶつけることです。
会話を始める前に、相手が話を聞ける状態かどうか確認しましょう!
「今、お話してもいいですか?」
「今、10分だけお時間を頂いてもいいですか?」
「先日行ったカフェの話なのだけど……」
「今度の旅行のことなのだけど……」
本題を話す前に、前置きを入れて、相手が聞く準備ができるようにしましょう。
それだけで伝わり方が全然違いますよ。
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