5.話題が豊富でなければならないという誤解を解く
- ひじかた えま
- 2021年7月9日
- 読了時間: 3分
会話が苦手な人が抱えている課題として、話題が豊富でなければならないという思い込みがあります。話題が豊富でなければならないと思ってしまうのは、
自分が話していると相手がつまらなそうな表情をしている
会話が続かない
話している最中に相手がいなくなり、一人でポツンとしてしまう
というような体験をしているからではないでしょうか。
会話というのは、お互いに自分の話したいことを話し、自分が教えて欲しい情報について聞き、答えてもらうことで成り立っています。例えば、「最近できたあそこのレストランはどう?」とか「どこかにお得で安いスーパーはないですか?」など、自分がメリットになるような情報を、相手から聞き、答えが返ってくる、それをお互いに繰り返すことで、会話は成り立っている場合がほとんどです。
今までの自分の会話を思い出してみてください。あるいは今日、あなたが誰かと会話したことでも構いません。あなたが話したことはどんな内容でしたか?
1.自分が話したいことを話した
2.相手が話したいだろうと思うことを引き出した
3.相手のメリットになる話をした
以上、どれに当てはまるでしょうか?
実際に私たちが日常生活で話している会話を分析してみると、右にあげた3つの内容の中で、主に1と2が多いように思います。私たちの会話が、いかに自分が話したいことや、自分が知りたい情報について話しているかに気づかされます。
豊富な話題で話すということは、日常会話においては、ほぼ無いと思っても良いのではないでしょうか。
例えば私の知り合いに、いろんな話題で周りの人たちを笑わせる人がいらっしゃいます。その人の話を聞いていると、自分の失敗談とか、誰かの面白かった話をしていて、何か特別に話題を用意しているわけではありません。その日、自分に起こった出来事や、最近自分がしたことなど、日常の話題を話しています。そしてどちらかというと、自分が上手くいったことよりも、自分がミスしたことや、ドジをしてしまったこと、こんな馬鹿なことをしてしまった、というような話題が多い気がします。
まずあなたにやって欲しいことは、右記のように、あなたがこの人は話題が豊富だなと思う人が話す内容を、書き出してみることです。
ここで気をつけて欲しいのが、テレビで話しているようなコメンテーターとか、芸能人の話を書き出しても、あなたにとってはあまり参考にもならないということです。
なぜなら彼らは、豊富な話題や知識を提供し、視聴者を楽しませることが本業だからです。
私たちが、話題が豊富になりたいのは、相手と親しくなりたいとか、信頼関係を築くためのコミュニケーションの手段にしたいと思うからですよね。
私自身、そんなに話題は豊富ではないと自覚しています。だからといって、会話を続けることに困ることはありません。話題が豊富でなくても、相手の話をよく聞こうと思っているほうが、案外会話が続きますし、楽しく会話することができるのです。(この方法は2章で詳しくお伝えします)
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