コミュニケーションはキャッチボールです。
あなたが相手にボールを投げて、相手が受け取ってくれなかったら、どう思いますか?あるいは、自分は青いボールを投げたのに、赤いボールが返ってきたとか、変化球が返ってきたら、どう受け取っていいのか困ってしまいますね。
コミュニケーションでも時々同じようなことが起こります。自分が話したことに対して、相手にいきなり否定されたり、自分の話を聞いてもらえず、話題をすり替えられたりした経験はありませんか?
例えば、家族に「今度、親子のコミュニケーション講座があるんだけど、参加しようと思っているの」と言った時に、「そんなの必要ないんじゃないの?そんなことに参加するくらいなら、子供と一緒にいたらどうなの?」と言われたら、がっかりしますよね。もしかしたら怒りの感情が出てくるかもしれません。
否定された後、どんなボールを返せるでしょう。おそらくキャッチボールを続ける意欲が失われていくと思います。難しいかもしれませんが、自分の意見を否定されたと思っても、まずは相手の言葉を受け取りましょう。そしてその次にどうするかは、受け取ってから考えればいいのです。
コミュニケーションで一番やってはいけないことは、相手を無視することです。嫌な相手に対しては無視したくなりますが、否定されたり、意見が違ったりしていても、まずは相手の話を受け取ります。そしてそのあとに「私はこのような考えです」と自分の考えを伝えましょう。
相手が上司だった場合に、いきなり否定されたとか、受け取ってもらえなかったという声を聞きます。そのような時は、この本でお伝えしている方法をいろいろ試してください。それでもダメな場合は、そもそもその上司にはコミュニケーション能力が足りないと考えて、別の上司に相談したほうがいいでしょう。(苦笑)
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