私たちが初対面の人と会った時に、無意識にすることは、相手が敵なのか、味方なのかというジャッジです。あなたの中にある「ジャッジセンサー」が自動で作動し始めます。敵味方のジャッジだけでなく、相手は自分よりも上か下か(年齢や立場、経歴など)というジャッジをしていることもあります。
人と関わることが苦手で、自分に自信がない人ほど、センサーが反応しやすいです。逆に誰とでも緊張せずに会話ができる人は、センサーがほとんど反応しません。つまりセンサーは誰にでもあるのですが、すぐに反応する人と、あまり反応しない人がいるということです。
また、相手によってもセンサーの反応が変わります。自分のセンサーが反応する時は、どういう時なのか、どんな相手なのかがわかっていると、自分で自分のセンサーをコントロールすることができます。
あなたのセンサーがすぐに反応する人はどんな人ですか?
あまり反応しない人はどんな人ですか?
どんな時に、どんな相手にセンサーが反応するか、考えてみましょう。
このワークをすることで、自分と相手の違い(価値観の違い)をどこまで認められるかを確認できます。
そもそも人はみんな違うのに、違いをなかなか受け入れられません。特にご家族の場合、自分が生んだ子供なのだから、自分と考えや価値観が同じであるはずと思ってしまいがちです。
動物である私たちは、自分と違う=「敵」と判断し、敵を前にすると闘うか逃げるかを選択してしまいます。自分の身を守るために、ジャッジセンサーが反応してしまうのです。
コミュニケーションでは、「相手と自分は違う」ということをどれだけ認められるかが、相手と上手く関わる鍵になります。違いを認めることができれば、相手に対してのジャッジセンサーが反応しなくて済みます。そもそも家族であっても、考え方や価値観は違いますね。
あなたの中にあるジャッジセンサーに気づくことが、コミュニケーションをより良くするはじめの一歩です。
Comments