4つの型のコミュニケーション講座をしますと、毎回必ず、ある現象が起こります。それは「自分は何型だと思いましたか?」という問いに、受講生の8割が「自分はマザー型だと思う」と答えることです。
そして実際にそれぞれの型ごとにグループ分けして、自分が該当する型の特徴についてディスカッションしていただきます。すると「自分はマザー型ではない気がする」「このグループにいると何か居心地が悪い感じがする」と約半数の人がおっしゃるのです。そして他のタイプのグループに移動します。
つまり4つの型の中で、マザー型の印象が良いと思われるため、「自分はマザー型だ(マザー型がいい)」と思い込むのです。けれど何度も言いますが、4つの型に優劣はありません。そして4つとも私たちには備わっています。
4つの特徴を改めて読んでみて、どのタイプの特徴も少しずつ自分に当てはまると思ったのではないでしょうか。ドクター型の要素はあるけれど、スター型もあるとか、リーダー型の特徴もあるけれどマザー型も当てはまるというように、真逆と思われるタイプの要素が自分にもあると思った人もいるでしょう。
理想を言えば、誰もが持つ4つの型を適材適所で活かして欲しいのです。リーダー型の面が必要とされる場面もあれば、スター、マザー、ドクター型の要素が必要な場面もあります。
それぞれの強みを活かす場面が日常の会話、仕事の中でたくさんあります。むしろ4つの特徴を活かさない手はありません。
相手とより良い関係を築くために、4つの型を活かしてください。決して相手を4つの型に当てはめるのではなく、あくまでもコミュニケーションの参考程度に活かしてください。
Comments