伝え方、話し方、声のかけ方など、会話をスタートすることに意識を持つ人が多いですが、会話の終わり方も大切です。
コミュニケーションには完了と未完了があります。コミュニケーションの完了、未完了は、相手と信頼関係を築く上で、心がけて欲しいことのひとつです。
完了とは文字通り、コミュニケーションや会話をきちんと終わらせていることです。違和感や後悔、心残りがない状態です。一方、未完了とは、気になっていることや引っかかっていることがある、なんとなくすっきりしていない状態です。
例えば、あなたは今までに、相手と別れた後、ざわざわしたり、自分や相手の言動が気になったり、何かがずっと引っかかっていることはありませんか?このような場合、コミュニケーションが未完了な状態であるといえます。
なぜコミュニケーションの未完了が起こるのでしょうか?
それは会話の途中で違和感を覚えた時に、その正体を確認していないからです。会話の最中に、疑問に思ったことがあっても、その場で確認せずに、あとで確認しようと思ったら、話がどんどん進んでしまい、タイミングを外してしまったことはありませんか?
他にも、自分が伝えたいことを伝えきれていなかったり、会話の中で言いそびれてしまったりすると、これも未完了になります。
未完了な状態が続くと、だんだん苦しくなり、相手に対して不信感を抱くようになります。例えば信頼関係が築けている相手であっても、同じようなことが起こります。
そのような時、自分に非があると思ったら、まず謝りましょう。そしてなるべく早く誤解を解くように努力しましょう。万一、相手に非があった場合、相手を責めたりせずに、相手の話を聞きましょう。
会話を完了するためにおすすめなのは、会話の最後に「何か確認しておきたいことや、言い忘れたことはありませんか?」と相手に確認することです。そして自分も「私も、もしかしたら、言い忘れてしまったことがあったかもしれません。何かありましたら、メールなり、お電話させていただきますね」と伝えます。
そして「今後もよろしくお願いします。今日はありがとうございました」という言葉で終わると、ほとんどのコミュニケーションは完了できます。くれぐれも相手にボールをぶつけっぱなしにしないようにしてください。
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